かないばら苑の理念

その人らしい暮らしの実現

この言葉は、かないばら苑が、いつも身近に掲げてきたケアの理念です。特別養護老人ホームかないばら苑が歩みを始めたのは1995年5月1日のことでした。

高齢者が安心して人生の仕上げの時期を、その人らしく暮らせることをめざして、出発いたしました。私たちが大切にしてきたことは、利用者本位のサービスと地域のセーフティネットの役割を果たすことです。

その人らしい暮らしは、
利用者本位のサービスから生まれます

施設では、集団で一律に行うケアを良しとせず、個別ケアを志向してきました。在宅ケアも同様に、一人暮らしでも、家族との暮らしでも、自分らしく暮らすお手伝いをしてきました。

社会福祉法人として、
地域のセーフティネットの役割を果たします

周りの協力があっても、当たり前の暮らしができなくなる事態があるのです。誰もが住み慣れた場所で暮らせるよう、ひとりも見過ごさないケアを地域とともに取り組んできました。

地域包括ケアや地域共生社会の理念としてもその人らしい暮らしの実現を、位置付けています。
まだまだ、地域のためにやらなければならないことがたくさんあります。
次の一歩に向かってスタッフみんなで地域包括ケアのためにできることを考え、「おたがいさま」の精神で、かないばららしい福祉の形を追求してまいります。地域共生社会をめざし、自分らしさが多様に交じり合う感性豊かな麻生区の暮らしに寄り添います。

地域とともに

〜地域交流・地域密着から共生への時代へ〜

最初の頃(1995年開設)は、地域の方々に「地元にあるから付き合うけど福祉のお世話にはならないよ」と言われることがよくあり、福祉に親しんでいただきたくて地域交流を始めました。通信の発行、あさお福祉まつり・幼稚園・保育園・小中学校行事・地元の祭り・初詣への参加、音楽会・バザー・夏祭り・盆供養・秋まつり(写真は、秋まつりの風景/苑庭でプロレス企画)の開催、ボランティアさんの募集などなど。
これまで多くのボランティアさんにご支援いただき、毎日複数のボランティアが出入りする年間延べ4,000人の苑となりました。※コロナ感染対応により縮小しています。(2023年3月現在)

地域交流が進み、福祉に慣れ親しんで下さる中で、地域からの依頼をいただき、地域貢献の機会が増えました。法人全体では、小中学校の福祉教育や田園調布学園大学、昭和音楽大学との連携、町内会・自治会、区社協、地区社協、消防団、民児協の皆さま等と、福祉の課題を通じて関わりも増え、地域交流から地域密着へと変化をしていきました。

市委託の在宅介護支援センターや地域包括支援センター、法人独自の地域における公益的取り組みとして、個別相談、災害時対応、介護予防、虐待通報、消費者被害防止、認知症啓発、移動支援など、多岐にわたる課題に地域とともに取り組んできました。

麻生区には、地域の助け合いの文化、農業文化、芸術文化の魅力があふれています。
地域共生社会へ向かう今、かないばら苑単体では解決できない地域課題も、分野や世代を超えて地域でつながり、少しずつでも解決に近づけることが分かりました。

かないばら苑は「困った時は、おたがいさま」の地域を目指して、地域福祉の担い手を広げることに取り組みます。また世代や分野を超えて地域をつなぐ役割を積極的に担います。

地域の皆さまへ:学ぶ・応援する

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